最後に生理が来たのって、いつだっけ?
気が付くと、1ヶ月以上も経過している……。
毎月、決まって順調に生理が来ていれば、問題はないのかもしれませんが、きちんと目に見えるかたちで自分の体調を管理しておくということは、女性にとって大事なことです。
生理不順になる要因は様々なことが考えられますが、毎月生理が来なくても「排卵」がきちんと行われているか知っておくことの方が重要です。
排卵について
排卵とは、卵巣から卵子がつくられ、成熟した卵胞が卵管から放出され、やがて子宮内膜へと着床するために行われることをいいます。
通常、生理が終わると、脳の視床下部というところから次の排卵を起こすように指示を出します。
その後、脳の下垂体が指示を受け、卵巣を刺激することで、エストロゲンが分泌され、排卵が起こるしくみとなっています。
排卵期は、おりものが分泌されるようになるのも目安のひとつです。
排卵直前のおりものは、量が多く、色は透明で糸を引くように伸びるのが特徴的です。
一方、排卵直後のおりものは、乳白色で、粘り気があるのが特徴的です。
排卵の注意点
また、生理は来るけれど、排卵が行なわれていない「無排卵月経」というのも存在します。
これは、エストロゲンの分泌不足によるものです
月経があるため、気付きにくい不妊症の原因ともされています。
だらだらと続く少量の出血が特徴とされていて、その他の症状としては、生理周期が24日以内と早い、逆に39日以上と長い、出血日数が短く2日以内で終わる、長く8日以上続く、などが挙げられます。
無排卵月経とは、言葉の通りですが、排卵がないため、のちの黄体もなく、プロゲステロンが分泌されません。
きちんと排卵はあるか?
チェックする方法として、「基礎体温」を測って、グラフを作成、管理することによって、排卵が起こる目安になります。
排卵後は妊娠に備えてプロゲステロンが盛んに分泌されるようになりますが、妊娠していないことが分かると、このプロゲステロンは急激に減少します。
基礎体温について
基礎体温とは
普通の体温計とは違い、婦人用体温計を利用します。
小数点以下2桁まで測定するため、より細かい数字で管理することになります。
測定方法は毎朝、起きた直後に布団から出ずに、安静状態のまま、口内で体温を測定します。
なるべく同じ時間帯に測定することが大事なので、生活リズムの改善にも役立ちます。
基礎体温をつけることによって得られる効果
1ヶ月単位で見た際に、低温期と高温期が約2週間にわたり、はっきり2相に分かれます。
通常、排卵が起きるとプロゲステロンが分泌され、基礎体温が上がります。
しかし、排卵がない場合は、高温期がなくなり、低温期がずっと続くといった症状が出ます。
下のグラフが分かりやすいです。
基礎体温をつけることは必要?
女性が妊娠しやすいタイミングは排卵日のおおよそ3日前といわれています。
基礎体温をつけることによって、目に見える形で、自分の体調管理がしやすくなります。
次の生理の予測ができやすくなるため、デートや旅行の計画を立てやすくなったり、ダイエットに最適な時期を見極めたり、排卵日がチェックできるため、妊娠しやすい時期の目安が分かるようになります。
毎朝、決まった時間に基礎体温を測るなんて、非常に面倒なことのように思えるし、妊活中じゃないのに、必要ないとも思うかもしれませんが、いずれ子どもを産む際に必要なことですし、なにより圧倒的に体調の管理がしやすくなります。
自分のからだのことをきちんと知ることは非常に大切です。
スマホで管理すると、周期の計算も全部自動でやってくれるため、便利です。
特に、ルナルナなど、無料のアプリと連携している婦人用体温計を購入すれば、データの転送もできるため、面倒な手間が省けて、非常にラクです。
毎日、記録をつける楽しみにも変わります。