栄養価の高い「麦ごはん」は「大麦」によってできています。
では、大麦とは一体どんなものなのか?
大麦、麦ごはんの効能について見ていきたいと思います。
大麦に含まれる栄養
大麦とは、イネ科の穀物のひとつです。
小麦、燕麦(えんばく)、ライ麦、ハト麦も、イネ科の穀物にあたります。
大麦は、栄養価に優れていて、麦ごはんの他にも、麦茶の原料などにも使われています。
なんといっても、食物繊維が豊富で、その含有量は、白米の約20倍、玄米の約3倍にも及びます。
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があって、両方をバランス良く摂ることが大切なのですが、大麦には、それぞれ2種類の食物繊維がほぼ半量ずつ含まれていて、まさに理想的とも言えます。
さらに、カルシウムは白米の3倍も多く含み、カリウムは2倍、銅、モリブデンなどのミネラル類も多く含まれています。
血糖値を上げ過ぎない効果もあるため、ダイエット、生活習慣病の予防にも最適です。
大麦の種類
●押麦
名前の通りですが、大麦を押し潰して、平たく加工したものです。
うるち種にあたり、よく麦とろご飯などに利用される、素朴なタイプです。
「丸麦」と呼ばれるものは、同じく、大麦の外皮を取り除き、周りを削り取った状態の、丸い麦のことです。
●もち麦
もちもちした食感が特徴的な大麦です。
もち種にあたり、もち麦には、βグルカンという食物繊維が多く含まれています。
●胚芽押麦
押麦は外皮を完全に取り除いたものですが、栄養の宝庫である「胚芽」を残した、胚芽押麦もあります。
大麦の胚芽には、ビタミンB1やビタミンEなどのビタミンがたっぷりと含まれています。
●ビタバァレー
大麦の豊富な食物繊維に、さらに、ビタミンBなどをはじめとするビタミン類、 鉄、カルシウムなどをプラスした、ビタバァレーと呼ばれるものは、より高い栄養価が期待できます。
比較的、買い求めやすい価格なのも魅力です。
大麦を取り入れてみよう
通常、お米を炊く際に、好きな分量を混ぜて炊くだけなので、面倒な手間も掛かりません。
一般的には、白米に2~3割の大麦を混ぜて炊くと食べやすいです。
通常より、10%ほど多めの水に浸して、30分ほど置いておくと、より美味しく炊くことができます。
玄米との違い
玄米はこのような栄養成分が含まれていて、総合的に見て栄養成分が優れているのは玄米ですが、大麦は、なんといっても食物繊維が豊富なのが魅力です。
個人的に、玄米は、やや食べにくい傾向にありますが、麦ごはんは結構食べやすいですし、値段的にも買い求めやすいのも魅力です。
太りやすいとされている白米を抜くのは私にとっては無理ですが、一緒に混ぜて炊くだけなら必要な栄養素も摂れるので、大麦を普段の食生活に取り入れるのは効果的です。
最後に
それぞれの穀物に、身体に良い成分が含まれているのは間違いないです。
大麦に飽きてしまったら、雑穀米もお勧めです。
大麦をはじめとした、もち麦、発芽玄米、キヌアより栄養価の高いアマランサスなど、33種類もの雑穀米が入った「三十三雑穀米」は、まさに穀物のいいとこ取りをしていて、個人的にはすごくお勧めです。
すべて国産にこだわっている部分も安心できます。
大麦をはじめとする雑穀米は、なにより、手軽に栄養が摂れるのが嬉しいです。
美容と健康維持のためにも、いつもの白米とは違ったごはんを試してみても良いと思います。