苦みがあって、好き嫌いが分かれやすい「ピーマン」。
緑黄色野菜のひとつで、夏が旬のピーマンには、様々な栄養素が含まれています。
比較的、安く手に入れやすく、お弁当などにも活躍してくれる、ピーマンの効能について見ていきたいと思います。
ピーマンに含まれる栄養
ピーマンは、ビタミンCが豊富に含まれています。
その含有量は、レモンの2倍、トマトの約5倍はあるともいわれています。
ビタミンCは、メラニン色素の沈着を防ぐはたらきがあるため、シミそばかすの予防にも役立ちます。
その他にも、ビタミンAに変わるβ-カロテン、ビタミンE、ビタミンKなどの栄養成分も含まれています。
ピーマンの効果的な食べ方
ピーマンを切る際は、輪切りにするよりも、繊維に沿って切ると栄養を逃しにくいです。
また、縦に切ることによって、苦みや青臭さを和らげることもできます。
ピーマンの種やワタの部分には、ピラジンという、血行を促進し、血液をサラサラにする成分やミネラルが含まれているため、捨てずに使うことによって、美肌効果も期待できます。
肉詰めにして、ワタや種ごと食べるのが栄養面的にはお勧めです。
ピーマンは肉類の料理と相性が良いです。
他にも、牛肉と一緒に炒めて、チンジャオロース(青椒肉絲)にしたり、ウインナーと一緒に炒めたりしても美味しいです。
また、ピーマンのきんぴらとして、ごま油で炒めて、和風しょうゆ、かつお節、じゃこなどと一緒に合わせることによって、副菜としても役立ちます。
ピーマンのビタミンCは、加熱調理に強いため、油と一緒に炒めることによって、β-カロテンの吸収率もアップします。
ピーマンとパプリカの違い
ピーマンの緑は、未完熟の状態で収穫したもので、完熟することによって色が変わります。
赤や黄色といったパプリカと呼ばれるものと形が似ていますが、ピーマンと比べて、パプリカは肉厚です。
パプリカはカラーピーマンの一種にあたります。
赤、黄色、オレンジなど、完熟するまで、何色になるかは分かりませんが、購入したピーマンをしばらく放っておくと、色が変化してきます。
完熟することによって、甘みが増して、食べやすくなり、ビタミンCやカロテンの量も倍増します。
ピーマンにも栄養は豊富に含まれていますが、パプリカには、さらに嬉しい栄養成分がたっぷり含まれています。
切って冷凍保存しておくことで、いつでもすぐに使うことができます。
ピーマン、パプリカともに、料理の彩りに取り入れるには最適な野菜だと思います。