決まったサイクルで生理が来ない。
最後に来たのが、数えられないくらい前で、気付いたら生理不順になってしまっていた。
こうした状況は、女性の抱える悩みでもあります。
生理不順になる原因
生理不順の原因は、ホルモンバランスの乱れによるもので、ストレスや疲れ、食生活や睡眠時間などの生活スタイルに問題がある可能性が大きいです。
決まって生理が来なくても、排卵が毎月起きていれば、生理周期が多少ずれていても心配いらないとされています。
ただし、排卵が起きていない場合は注意が必要で、20代〜30代で無排卵が続くと、不妊症や子宮内膜増殖症などを引き起こす可能性があります(排卵については、後述します)。
生理不順の問題点
生理不順のつらいところは、生理前の、あの特有の不調感がずっと続くところにあります。
生理が始まれば、月経期のあとは、増殖期(卵胞期)といって、体調は次第に改善されます。
しかし、いつまでも生理が来ないことによって、からだに疲れが出やすい、いつもなら解消されるはずのからだの不調が治らない、必要以上に気分が沈む、イライラする、食欲が増進する、などの症状が、長期間ついてまわります。
精神的にも肉体的にも、この状況が続くのは、ただただつらいだけです。
妊娠している可能性は絶対にないにも関わらず、生理が来ないことに悩むのであれば、まずは、生活習慣を見直してみる必要があります。
生理不順の解決策
当たり前のことを書きますが、まずは、睡眠時間を十分に確保することが大事です。
特に午後10時~午前2時の間は、ホルモンがつくり出される大切な時間帯のため、必ず睡眠を取ることが大切です。
昼夜逆転の生活は、生理不順の原因となっている可能性が考えられます。
ストレスを溜めない生活も大事です。
極度のストレスは、体調不良に直結しやすいです。
仕事や人間関係などの生活環境によるものが多いため、いきなり絶つのは難しいかもしれませんが、その中で自分なりのストレス発散方法を知っておくことは大切です。
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バランスの取れた食生活を心掛けることも大切です。
なにかと忙しくて、普段の食生活がおろそかになっていませんか?
食事は、自分のからだを形成するための、大事な習慣です。
日々の生活の中で、食事の時間も大切にしていきたいです。
また、有酸素運動を取り入れることも効果的です。
普段から、からだを動かしていないと、運動不足になりがちです。
気軽に取り入れられる方法として、通勤の際に、1駅分歩くだけでも良いです。
これらの習慣は、生理不順だけでなく、肌や体調などの健康状態にも影響を及ぼします。
また、風邪などの体調不良による影響も考えられます。
普段の規則正しい生活習慣こそが、自分自身の健康状態に直結します。
※生活習慣に心当たりがなく、あまりにも生理が来ない場合は、病院へ行って診て貰うことも考えた方がいいかもしれません。
生理不順に有効的な食べ物
バランスの取れた食生活が大事ですが、特に、積極的に摂取したい食品について挙げていきます。
・大豆製品 - 豆乳、納豆、豆腐など、大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきをするといわれています。
特に豆乳は、無調整のものを選ぶと良いとされています。
・小松菜 – カルシウム、葉酸、鉄、β-カロテン、ビタミン、カリウム、食物繊維など、女性にとって必要な栄養素の宝庫となっています。
・海藻類 – 昆布、わかめ、ひじき、海苔など、海藻類には、ヨード(ヨウ素)と呼ばれる栄養素やカルシウム、ミネラルが豊富に含まれています。
他にも、成分の目安としては、
・亜鉛 – ほうれん草、レバー、赤身の肉、豆類など、亜鉛には、ホルモンの分泌を調整するはたらきがあり、女性ホルモンを活発化する効果が期待できます。
・鉄分 – レバー、かつお、ほうれん草など、鉄分は、生理の時に欠かせない栄養素ですが、鉄不足で生理不順が起きている場合は、補うことで改善することがあります。
・ビタミンE – ナッツ類、かぼちゃ、アボカド、ブロッコリーなど、ビタミンEには、ホルモンバランスを整えます。血液の流れを良くするはたらきもあります。
・ビタミンB6- 大豆製品、卵、まぐろ、さんま、バナナなど、ビタミンB6には、ホルモンバランスを整えるはたらきがあります。PMS緩和にも役立ちます。
・たんぱく質、コレステロール – 大豆製品、あさり、鮭、あじなどの植物性たんぱく質、牛肉、豚肉、鶏肉の動物性たんぱく質、卵のコレステロールなど、たんぱく質とコレステロールは、女性ホルモンをつくる際に必要な物質となります。
たんぱく質不足も、コレステロールの合成量が少なくなるため、適量を摂取することが必要です。
最後に
毎月、決まったサイクルで訪れる生理は、当たり前のようで、健康な証拠です。
生理不順を治すには、基礎体温を測って管理することも大事です。
なにかとつらいことも多いですが、産婦人科で低用量ピルを処方して貰うことにより、日頃の負担を減らすこともできます。
日頃から生活習慣を見直し、心身ともに健康維持に努めましょう。