普段の生活が忙しかったり、一人暮らしをしていると、野菜不足になりがちです。
私は、野菜を摂る機会がなければ、コンビニで必ず売っている野菜ジュースで栄養を補えばいいとさえ思っていました。
手軽に買えて、どこでも飲むことができる。場所も時間も気にする必要がありません。
しかも、1日分の野菜である350gがこれ1本で補給できるなんて、他に野菜摂らなきゃとか、気にしなくても良い!
しかし、安価で買えるほど、野菜ジュースが優れているとは言い難いのも事実です。
1日分の野菜
1日に必要な野菜は350gとされていますが、量でいうと、大体こんな感じです。
これだけの量の野菜を食べようと思えば、健康的な食生活を送っていなければ、なかなか簡単に摂取できる量ではないと思います。
野菜ジュースで使用されている、1日分の野菜である350gは、「原料」として使っているだけであって、実際に含まれている栄養成分としては、そのままの野菜として摂取するよりも、下回っていることが明らかになっています。
また、どんな栄養もそうですが、食事の栄養は一気に摂るよりも、こまめに摂ることの方が大事だとされています。
野菜ジュースで失われている栄養
フレッシュな野菜とは違い、野菜ジュースは加工されることによって、様々な栄養素が破壊されていることは事実です。
まず、酵素が破壊されています。
酵素とは、食物中に含まれている、たんぱく質やでんぷん、脂肪を分解してくれるはたらきを持つ成分のことで、主に「生」の野菜や果物に含まれています。
野菜ジュースは、加工することによって、消化酵素が破壊されています。
そのまま野菜を摂取するよりも、野菜ジュースは手軽ですが、フレッシュな野菜には勝てない部分はあります。
次に、水溶性ビタミンである、ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱いという性質を持っているため、加工する工程で、自然の野菜に含まれている、必要なビタミンは失われてしまっています。
パッケージに記載されてある「ビタミンC」とは、素材の野菜に含まれているものではなく、後で添加されたものです。
また、野菜や果物に含まれている、多くの食物繊維も失われています。
果物のオレンジジュースなどでも、濃縮還元とストレートと書かれたものがありますが、濃縮還元の方が値段が安いということが見受けられます。
濃縮還元は、一度ジュースとして搾汁したものを、水分を除いて濃縮させています。
運搬の際にコストを減らすなどの背景から、再び水分を加えて、元の濃度に還元させる方法です。
ストレートと比べて、風味が違いますが、含まれているビタミンに関しては大差ありません。
野菜ジュースを選ぶ理由
しかし、野菜には、様々な栄養成分があります。
にんじんに多く含まれている、β-カロテンは、水に溶けにくい性質を持っていますし、
トマトに含まれている、リコピンという成分は、生の状態で食べるよりも、加工した方が吸収しやすいとされています。
このように、野菜ジュースには、まったく栄養がないという訳ではありません。
1日に必要な野菜350gを摂ろうと思えば、単純に考えても数百円で買える額ではないことは明らかだと思います。
野菜ジュースは、加工されているからこそ、安価で手に入れることができます。
そのため、生の野菜に含まれている酵素を壊さないために作られている、スロージューサーと呼ばれる機械や、コールドプレスジュースというドリンクが存在します。
酵素が入っているため、断食にも良いとされています。
少なくとも、市場に出回っている、野菜ジュースに含まれている栄養成分は、完全に、野菜と同じ栄養価ではないということは、知っておいた方が良いとは思います。
生の野菜や果物をしぼった、フレッシュなジュースは、市販の加工されてジュースとは違い、野菜や果物、本来の味がして、非常に美味しいです。
最後に
これさえ飲んでいれば、健康!ということは、決してありません。
それでも、なにかと野菜不足になる傾向にある現代で、 飲まないよりは、野菜ジュースを飲んだ方が良い!という感覚で、私は野菜ジュースを飲んでいます。
特に、コンビニなどに行った際、食べやすいパンだけでは、血糖値が急激に上がってしまう恐れがあります。
野菜ジュースなら手軽に摂れるため、普段の食事に、上手く取り入れていくと良いと思います。
普段の食生活の中で、野菜を毎日350g食べるということは、なかなか難しいことかもしれません。
食事から、すべての栄養を摂れるのがいちばんですが、足りない野菜は、野菜ジュースをプラスして、補給するようにすれば良いと思います。