ミネラルの宝庫とも言われている「わかめ」。
長期保存しやすく、汁ものに入れる際は水戻しする必要がなく便利なため、私がよく使うのは乾燥わかめです。
乾燥わかめは、水で戻すと10倍くらいに増えるという特徴もあります。
わかめに含まれる栄養成分
ミネラルが豊富で知られているわかめですが、そもそも、ミネラルは人の体内ではつくることはできません。
だからこそ、食べ物から栄養を補給することが必要なのです。
わかめは、体内の代謝を活発にするヨウ素が豊富に含まれています。ヨウ素は精神を安定させて、心身を元気にする効果があります。
さらに、カルシウムも含まれているため、骨を丈夫にしてくれるはたらきがあります。
昆布やわかめの特有のぬめりは、食物繊維のアルギン酸というものです。
胃の中に入って胃酸の作用でカリウムを放出するはたらきがあります。
その後、アルギン酸は、小腸でナトリウムと結合して余分なナトリウムを排出して、高血圧を防いでくれるはたらきがあります。
このように、いかにわかめの栄養分は優れていて、手軽に摂れる食材なのかが分かると思います。
ただし、ミネラルは水溶性なため、戻しすぎると水に溶け出してしまうため、注意が必要です。
効率良くわかめの栄養を摂取する食べ方
わかめは、酢と組み合わせることによって、吸収率がアップします。
同時に、血圧やコレステロールを下げる効果も期待できます。
また、わかめに含まれるヨウ素は、油と一緒に摂取しても吸収率が上がるため、味噌汁や酢の物などにする際に、ごま油を数滴たらすと風味が増して、薬効も増すとも言われています。
乾燥わかめの違い
乾燥わかめには様々な種類がありますが、果たして、その違いはあるのか?
どれも同じだろうと成分表示を見てみたところ【湯通し塩蔵わかめ】と書かれており、その深い意味を知らなかったため、調べてみました。
湯通し塩蔵わかめとは、
海から採取したものを90度以上の熱湯で1~2分湯通しすることによって、褐色から鮮やかな緑色になります。
その後、冷やして塩をまぶし、脱水、塩蔵処理を行なうそうです。
一般に知られているわかめといえば、これに当たります。
カット(乾燥)わかめとして販売されているのは、上記の湯通し塩蔵わかめを水洗いし、これを乾燥させたものだそうです。
そのまま料理に利用できる手軽さがありますが、風味が損なわれてしまうとされています。
適切な乾燥わかめの選び方
乾燥わかめの選び方は、黒褐色のもので肉厚で弾力のあるものが良いとされています。
しかし、乾燥わかめだと、どれも同じというか、判断が難しい気もします。
気になるのは、なるべく国産のものを選びたいけれど、例えば、スーパーなどで売られている中国産は198円なのに対して、国産のものは398円。
……どう考えても高い。
健康に良いとは分かっていても、やっぱり値段が高いというのは、購入するのをためらってしまいます。
私はどちらも購入して食べたことがありますが、やはり国産の方が肉厚で、食感が違う傾向にあると思います。
産地など気にしないのであれば、安い中国産を選んでも構わないと思いますが、より安心感を得るなら国産かなという気もします。
まだネットでまとめて購入しておく方が安いと言えます。
どちらにしても一長一短なため、適宜に使い分けていきたいです。